Zao SDK for Jetson / libzao-endpoint API リファレンス 1.6.0.0 (2024-12-24)
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ZaoVideoSourceWebcam の使用方法

ZaoVideoSourceWebcam は 1 台の WebCam で撮影した映像 をクラウド側に送信するプログラムです。

■ ビルドと導入

ビルド方法にしたがって apps/video-source-webcam/ でビルドすると ZaoVideoSourceWebcam が得られます。

■ コマンドラインオプション

ZaoVideoSourceWebcam <options...>
  • -i <device> または --input=<device> : 接続する V4L2 デバイスへのパス
    • 例: /dev/video0
    • このオプションは必須です。
  • -m または --mjpeg : Motion JPEG指定
    • このオプションを指定すると MJPG でキャプチャします。
    • -f <pixel-fmt> と同時に指定した場合は -f <pixel-fmt> は無視され MJPG でキャプチャします。
    • -m-f <pixel-fmt> 省略時は YUYV でキャプチャします。
  • -f <pixel-fmt> または --format=<pixel-fmt> : ピクセルフォーマット指定
    • 指定のピクセルフォーマットでキャプチャします。次のフォーマットが指定できます。
      • MJPG or MJPEG
      • YUYV
      • YVYU
      • UYVY
      • VYUY
      • NV12
    • -m と同時に指定した場合は -f <pixel-fmt> は無視され MJPG でキャプチャします。
    • -m-f <pixel-fmt> 省略時は YUYV でキャプチャします。
  • -s <resolution> または --size=<resolution> : フレームの解像度
    • 解像度を "幅"x"高さ" で指定します。
    • 例: -s 1920x1080
    • 省略時は 1920x1080 となります。
    • SDK1.6から、幅と高さを別々に指定する -w <width> -h <height> オプションは廃止されました。
  • -r <frame-rate> または --fps=<frame-rate> : フレームレート
    • 映像フォーマットのフレームレートを指定します。
      • 分数表現が可能です。
      • 例: -r 60 -r 60000/1001
    • 省略時は 30 となります。
  • --link-path=<path> : 連携用パスの指定 (SDK1.6から短いオプション(-p)は廃止されました)
    • ZaoRemoteEndpointとの連携に用いるパスを指定します。
    • 省略時は unix:///run/zao/RemoteEndpoint.sock となります。
  • -l <level> または --log-level=<level> : ログ出力レベルの指定
    • LEVELには trace, debug, info, warning, error, critical, off または、その頭文字である T, D, I, W, E, C, O (大文字)が指定できます。
    • デフォルトは info となります。
  • --log-color : ログへの色付けを有効にします。
  • --log-no-color : ログへの色付けを無効にします。
    • デフォルトでは、出力先が端末(tty)か否かに基づき自動で色の有無を決定します。
  • --log-output=<output> : ログの出力先。
    • stdout, stderr, syslog, null のいずれかを指定します。
    • デフォルトは stderr となります。
  • --syslog-ident=<name> : syslog出力時のident名称。
  • --syslog-facility=<name_or_number> : syslog出力時のfacilityコード。
    • alert 等の文字列か、0~23の数値でfacilityを指定します。
  • -v または --verbose : verbose 指定
    • -l/--log-level によるログレベルを1段階詳細な方に引き上げるのと同等です。
  • -h または --help : コマンドラインオプションに関するヘルプを表示して終了します。

■ 自動実行

systemd の zao-video-source-webcam.service から ZaoVideoSourceWebcam が起動されます。 SDK セットアップ直後のデフォルト状態は有効化されており、自動実行します。 zao-video-source-*.service は複数を有効化すると正常に動作しません。 設定ユーティリティから有効化するサービスとして ZaoVideoSourceWebcam を選択すると有効化され自動起動するようになります。

■ 手動実行

systemd service としてではなくターミナルから直接実行する場合についてです。

  • zao group に属しているアカウントから実行する必要があります
  • ZaoVideoSourceWebcam 自身は設定ファイルを読み込みませんので、コマンドラインオプションで各種指定を行う必要があります
  • 取り込みと送信を止めるには Ctrl-C を入力します

■ 制限事項

  • プロセス起動時にデバイスが存在している必要があります。
  • 動作中にデバイスが切断されると、再接続してもプロセスからは再認識しません。